第2回:ニコチン置換療法について
さて5月31日は世界禁煙デー、これから各地で禁煙をテーマにしたイベントが開催されるでしょう。     ちなみに福島県の一部の地区では「ひとり5本の吸殻を拾おう!」キャンペーンが始まるそうです。子どもたちにも手伝ってもらうことで若年者の禁煙への意識も高まりそうですね。
さて今回のテーマは第一回で予告しました“ニコチン置換療法”です。これは、そもそもスウェーデン海軍の潜水艦乗組員が、航海中の禁煙による離脱症状に大変苦しんでいたことがきっかけとなり、考案されました。ニコチンをたばこ以外の方法で摂取し、その摂取量を徐々に減らし、禁煙を成功させようというものです。この代替療法に用いられるものがニコチンガムやニコチンパッチです。 禁煙をしたくても「自分にはできそうもない。」という思いから中々踏みきれない方にお勧め!あなたの強力な応援団をご紹介しましょう。
@ニコチンガムについて
・製造者/正式名称 ファイザー株式会社/ニコレット
・入手先  薬局
・価格   96個入り6,900円(税別)
・使い方
       Step1・・・15回を目安にゆっくり噛む
       Step2・・・ピリッと感じたらほほと歯茎の間にガムを置く
       Step3・・・30分〜60分繰り返す。
・その他
喫煙本数20本程度であれば1日6個程度を上限として徐々に数を減らしていく。口内炎など口腔内に異常を感じたら使用を中断して医師に相談する。
Aニコチンパッチ
・製造者と正式名称 日本千葉ガイギ−株式会社/ニコチネルTTS
・入手先  病院(医師による処方が必要)
・価格    9,000円前後(保険が効かないため初診料等病院によって異なります。)
・使い方
       Step1・・・1日1枚を目安に上腕・背中・腹等に貼る
       Step2・・・就寝・入浴時には一旦剥がす。
       Step3・・・徐々に小さいサイズに変更していく
・その他
場合によっては「かぶれ」ることもあるので貼る場所を毎日変えるなどの工夫が必要。
以上ご紹介したものがニコチン置換療法の代表です。禁煙が続いていても、いざという時のためにお守りとして常備している方も多く、この方法で成功している方が多数います。 さて最後に注意点を二つ。全く異なるもので外国性の“噛みタバコ(無煙タバコ)”といわれるものがあります。“噛みタバコ”は加工する仮定で多数の有害物質を含むため、口腔ガンの発症リスクがかなり高くなります。たった6年間使用しただけで口腔ガンになった例があります。最近日本でも手に入るようになりましたが“噛みタバコ”は猛毒のデパートと理解しましょう。 次にいかにも「タバコの毒を出す」というイメージのガムが発売されています。しかしタバコには4,000種類の化学物質と200種類の毒物、60種類の発ガン物質が含まれています。これだけの毒を体から出す作用は無いと医療専門家は指摘しています。タバコを吸ってもこのガムを噛めば安心・・・はないようです。